寒くなって参りました。北海道では雪も降りました…もうすぐ本格的な冬がやってきます。
そして、そんな冬の必需品と言えば…スタッドレスタイヤです。アイスバーンや雪道で路面に食いついてしっかりと走ってくれるアイツです。
そして今はタイヤ付け替えシーズンですので、走行中にタイヤが外れてしまう事故が多発しているようです。
そして外れたタイヤが歩行者に当たってしまって死亡事故につながるケースもあったり、タイヤが外れたことが原因で交通事故に遭われてしまったりと…悲惨なことになってしまいます。
そして皆様の中には夏タイヤからスタッドレスタイヤへの付け替えをご自分でされる方もいらっしゃるかと思います。
今日はそんな方向けに整備士目線でお役に立てる情報を書ければと思います
はい、というわけで走行中にタイヤが外れてしまう事故を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。ただ単にタイヤのネジを強く締め付ければいいのでしょうか…
答えはNOです。強く締め付けるのはいいのですが、締め過ぎはネジを痛めてしまったり最悪の場合ボルトを折ってしまうことに繋がります。
ホイールナットを締め付ける際にレンチを足で踏みつけて締めるなんて話を聞きますが、これをしてしまうと締め過ぎになってしまいます。
ではどうすればちょうどいい強さで締め付けられるのでしょう。
正解は、トルクレンチという道具を用います。トルクレンチというのはネジがどれくらいの強さで締め付けられているのかを測るための工具になります。
トルクというのは締め付ける強さの単位でN・M(ニュートンメートル)という単位で表されます。そしてネジで締め付けているものには規定トルクというものが存在しています
トルクレンチには種類が色々あるのですが、ここでは私も仕事でよく使っているプリセット式のトルクレンチを紹介します。
上の写真をご覧ください。あれが、トルクレンチです。先の丸いところにナットに合うソケットレンチを取り付けて使います。
締め付けトルクを設定して。ちなみにこれで106N•Mに設定しています
こんな感じで、カチッと言うまで締め付けます。これで106N•Mで締め付けが出来ましたということです。これで締め付け具合は十分です
はい、と言うわけでトルクレンチの紹介でした。ではこの工具、どこで手に入るかなのですが…ホームセンターに行けば5000円前後で買うことが出来ます。
ここまで色々書いて参りました、これでタイヤの付け替え、特にホイールナットの締め付けに関してはバッチリでございます
最後に…スタッドレスタイヤへの付け替えは雪の降る前、最低気温が3℃を下回った頃にするのがベストです。
最低気温が3℃を下回ると、路面が凍ってしまう恐れがあるからです
この記事が皆様の参考になることを祈っています。
それでは